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Music Pandoraブログ版。
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Joshua Redman(sax)
Aaron Parks(pf, rhodes, org)
Matt Penman(b)
Eric Harland(ds)

触れておかないといけない盤だと思うので久しぶりに。
AmazonではJoshuaの名前で登録されているからJoshuaのリーダー作だと思っていたけれど、合同バンド(バンド名のJamesはそれぞれの名前の頭文字の様だ)なんだね。

各楽曲の話とか演奏については各所で触れられてるので割愛気味に。
取り敢えずJoshuaの新譜だと思って買うと、Joshuaの影が薄くて驚くと思います。僕の事です。
正直Back East~CompassでのJoshua(というか、広い意味ではFreedom in the Groove以降)は、次なる地を求めて迷走していたと思うのだけれど、Back East以降のJoshuaとして、現時点での最高傑作だと思うし、そしてこれを作ったからにはまだまだ進化すると思う。そんな可能性も感じる。

Joshuaの凄いところでもあり、苦手とされることも多い部分として、しっかりとやったら飽きてしまうという所があります。スタンダードなジャズはSpirit of Momentsで完成してしまったし、その後迷走した後にはElastic Band(yaya3やSam Yahel Trioも含め)として方向性を確立した。…横道にそれるけれど、そういえばあのバンドはSam Yahelにとっても大きな意味があったのだと思う。あれ以前のクリスクロス諸盤などにおけるSam Yahelは意外にも普通のプレイ(勿論今に通ずるものは感じるけれど)なので。
そしてまた飽きて迷走を始めたJoshuaが次どこに向かうのかと心配しつつも期待して見守っていたけれど、そうしたらそれまでのメンバーとはガラリと変えた、しかも超強力な3名と、初期に捨てたカルテットの編成で新譜を出すとのことで、いてもたってもいられなかった。特にドラムがずっとやっていたBrian Bladeでは無いのが意表をつく。Matt Penmanも含め、SF Jazz Collectiveの繋がりかとは思うけれど。

各人がもはや説明も必要の無いような4人でありながら、バンドとしての一体感がとにかく凄すぎる。
難解さも無く、非常に分かりやすい音楽だしね。
既に圧倒的な完成度でありながら、不完全さを感じる事、それ自体がより凄みを増して迫ってくる。

次作はどんな未来を見せてくれるのか、それが楽しみで仕方がない。
…とにかく、"今"聴くことに価値がある一枚だと思う。ぜひ。
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Amazon.co.jp: Across the Crystal Sea

Danilo Perez(pf)
Christian McBride(b)
Lewis Nash(ds)
Luis Quintero(perc)
Cassandra Wilson(vo 3,6)
Claus Ogerman(arr&cond)
and orchestra

吉祥寺の新星堂がロンロン改装閉店セールとかで、旧譜全品半額という、なんとも太っ腹なセールをやっていたので、普段は殆ど買わない国内版CDを2枚買ってきました。
日本はCDが高すぎるよ…。

さて、Danilo Perezは大好きなピアニストの一人なのだけれど、リーダー作は「Motherland」「till then...」と本作しか持ってない。Perezがリーダーをやる時によくやる、豪華なミュージシャンを呼んだアンサンブルは嫌いじゃない、というか結構好きだったりするのだけれど、Jazz屋さんに行く時には、大抵もっと小さなコンボが聴きたいタイミングなんですよね。だから、Perezは後回しになってしまい、本作もそうでした。そもそもJazzファンが酷評しているのは見ていたので、そう言う意味ではあんまり期待していませんでした。
でも、そういう頭でっかちになっちゃう部分を捨てて、ただ音楽に耳を傾けると、これが凄く良いんですよ。Jazzかなぁ?って言われたら僕はそうじゃないと思うんですけれどね。どちらかというと、JazzyなEasy Listeningかな。聴き方によってはSoundtrack的かも知れない。

Claus Ogermanのアレンジによる、オーケストラを背負った本作。扱う楽曲は、殆どが19世紀のクラシック。バンドの方はMcBrideとNashという、Perez絡みでは意外な2人に加え、Cassandraも2曲に参加。PercussionのLuis Quinteroは、僕は初めての人です。まぁ、メンバー買いすると後悔すると思いますので、あんまり関係ないですが。
恐らく多くの部分は決め譜で、その枠を越えて何かしようという意欲もあまり感じません。Ogermanの世界を表現する事に重きを置いているのでしょう。
でも、僕はこの人選が以外と正解だったのではないかと思います。McBrideの太いベースは、例え完全に決められた譜面であっても、サウンドを豊かにするのに必要だと思うし、Nashの静かで心地よいブラシは、このアルバムにベストマッチでしょう。とても贅沢なアルバムだと思う。

僕としてはまた一つ、疲れた時に聴きたいアルバムが増えて嬉しいです。

Amazon.co.jp:Jaleel Shaw/Perspective

Jaleel Shaw(as)
Mark Turner(ts, on 8, 10)
Lage Lund(gt, except 8, 9)
Robert Glasper(pf, except 9)
Vicente Archer(b)
Johnathan Blake(ds)

アルト吹きが苦手な光田にしては珍しく、割と好感を持っているJaleel Shawのデビューアルバム。
昨年末のリーダー最新作も好評、演奏を聴いてみたかったLage Lundや、Johnathan Blakeを始めとして僕の大好きなメンバーで占められたリズム隊。Mark Turnerもちょっとだけゲスト、と前からとても欲しかったアルバム。
ついつい買い逃していたのですけれど、最近やっと入手しました。

Jaleelはとても熱いサックスを吹くプレイヤー。1曲目を中心に、何ヶ所か勢い、手癖で吹いているのでは…と思うところもありますが、基本的にはイケてるフレーズを吹きまくって格好良いです。それになにより、Glasperのセンスと遊び心のあるバッキングが素晴らしく、触発されてこの熱いプレーになっているのだと感じます。Johnathanのドラムもいつも通り素晴らしいですしね。Vicenteのベースは相変わらず骨太で、バンド全体の重心を下げるのに大いに貢献しています。
楽しみにしていたLage Lundのギターは、しっかりとした技術がありながらも、最近多い「弾きすぎギタリスト」になるようなことは無く、しっかりとフレーズも歌っていて、良いギタリストですね。こういうギタリストは大好きです。ソロの音色がもっと古くさければより好みなんですが…(笑
Mark Turnerは実質上1曲の参加+αなんですが、その8曲目でしっかりと存在をアピールしています。Baptiste Trotignon/Shareでも書いた様に、この人のプレーはイマイチ苦手なのですが、ここでのプレーはかなり好調です。

アルバムとしての構成も秀逸で、1曲目からかけ始めると、気付いたら最後まで聴いちゃいます。Fastの曲が真ん中辺りにもう一曲あっても良いかな、とは思いましたけれど。最近何を聴くか悩んだら、とりあえずこれをかけています。
これは、スルーしていた昨年発売の2nd Album、Jaleel Shaw/optimismも買うしかないなぁ…ベースがJoe Martinに変わっているのは気になりますが、他はメンバー共通で、これまた大好きなJeremy Peltが2曲に参加していて、気になっていたアルバムです。楽しみですが、またお財布が寂しくなっていきます…。

Amazon.co.jp: Share

Tom Harrell(flh, on track 2, 4, 7)
Mark Turner(ts, on track 2, 4, 6)
Baptiste Trotignon(pf)
Matt Penman(b, except track 7)
Eric Harland(ds, on track 1, 3, 8, 11)
Otis Brown III(ds, on track 2, 4, 5, 6, 9, 10)

発売以来ずっと愛聴しているアルバムなのに、あれやこれやとやっているうちに2ヶ月以上たってしまいました。…まぁ、足が遅いのはいつもの事です。

以前も書きました(Tom Harrell、待望の新作がもうすぐ発売。を参照のこと)が、このアルバムと出会ったのは偶然で、恥ずかしながらBaptiste Trotignonという人の演奏を聴いたのも(名前は知っていたけれど)そのときが初めてでした。
大好きなTomの演奏は勿論、おしゃれで透き通ったピアノに惹き込まれ、興味を持ち、過去の作品も集めたのですが、僕はこのアルバムが一番好きです。

とても都会的で現代的な曲であり、アレンジが多いのですが、何となく全体を通して暖かみを感じます。…そう思っていたら、ブックレットの写真をみて納得。とても雰囲気の良い録音風景が納められています。こういうアルバムが僕は大好きなんだよなぁ…。
内容を見ても盛りだくさんで、色彩豊か。何より曲順が素晴らしく、飛ばすことなく通して聴けます。一つ一つの仕掛けを説明する事はできるけれど、それよりまず、聴いて欲しいです。曲と言うよりも、アルバムで一つの作品だと思います。

いつもムラの多いTomも調子が良いし、苦手意識のあったTurnerも好演。個人的には何より、PenmanとHarlandを好きになったアルバムでした。Otis Brown IIIもタイプが違って、アルバムの刺激になってると思います。
久しぶりに心から好きだと言えるアルバムに出会えました。


Alex Sipiagin(tp, flh)
Seamus Blake(ts)
Mulgrew Miller(pf)
Boris Kozlov(b)
Johnathan Blake(ds)

Alex Sipiagin/Mirrorsがとても良かったので、大好きなJohnathanが叩いてることもあって新譜を購入しました。というわけで、もうすでに多く紹介されているけれど、僕も簡単に書いてみます。今回のメンバーは、ピアノがいつもよくやっているDavid Kikoskiではなく、Mulgrew Millorになっているのが興味深いところ。タイプも結構違うピアニストだと思う。

聴いてみると、ガッツリ来るサウンドが、完全に僕好みで、もう、頭からノックアウト。
7曲中4曲がSipiaginのオリジナル(Track 1と8は同じ曲)で、ミディアム~ファストの曲が多い。テンポに差はあるけれど、休める様なゆったりした曲がTrack 7まで無いので、人によっては疲れるという評価もあるみたいです。僕はあまり気にならなかった。
オリジナルが格好良いのはもちろんとして、Cole PorterのスタンダードJust One of Those ThingsやJoe HendersonのTetragon、本アルバム中唯一のバラードであるWayne ShorterのIrisの3曲も、他のアルバム同様バリバリにアレンジされている。これがまた、全部格好良いんですね。

Mulgrew Millerの黒いサウンドが、いつもより重心を下げていて心地良いし、Johnathanのドラムはいつも以上に絶好調で、そのせいかフロント陣もいつも以上にテンションが高めな気がする。これは良いなぁ…。
Sipiaginのアルバムを聴くのはこれで3枚目だけれど、このアルバムが一番好きです。

ハードで元気の良いジャズが好きな人におすすめです。
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